第22回 「原発と社会倫理を考える」
2013年4月25日(木)開催
映像アーカイブ http://bit.ly/ZRmH6V
島薗教授配布資料→ 島薗先生配布資料_130425.pdf
吉岡斉教授レジュメ→ 吉岡先生配布資料_130425.pdf
日本は東京電力福島原発事故から何を学び、これからの社会をどう築こうとしているのかを考えるために、「原発と社会倫理」というテーマで議論しました。
会議では、島薗進教授(上智大学特任教授・グリーフケア研究所所長)から「いかにして信頼は失われたか?―県民健康管理調査と専門家たち」と題して、福島県民健康管理調査が「安心である」という結論ありきで行われている実態の報告とともに、科学の倫理性を問うお話を頂きました。続いて吉岡斉教授(九州大学教授・副学長、元政府福島事故調査・検証委員会委員)が「核エネルギー技術の社会倫理上の困難―政府事故調の活動をふまえて」と題して、政府事故調におけるご経験を元に、福島原発事故で浮き彫りにされた社会倫理的責任の構造を整理してご指摘くださいました。
また、脱原発をめざす首長会議からは三上元・静岡県湖西市長と保坂展人・東京都世田谷区長にご参加を賜り、首長の立場からコメントして頂きました。
福島の事故後、ドイツは「倫理委員会(安全なエネルギー供給に関する倫理委員会)」を設けて社会学者や宗教学者、哲学者も交えて議論した末に全原発廃炉を決めましたが、日本では事故から2年を経てもそうした「技術と人間」にかかわる本質的な論議が置き去りにされたままです
社会倫理の観点から、事故収束や除染労働者の被ばく管理の実態や、放射能による健康不安を抱えながら暮らす子どもたちとどう向き合い、そして原子力という技術に対してどのようなスタンスをとるべきかという議論を深めることができました。

